教則動画の活用法

野村優眞の教則動画 GI CAMPINGが好評です!

意気込んで買ったはいいけれど、買って満足、見て満足になっていませんか?(自分は見てもいない教則動画が山のようにあります)

そんな私ですが、動画の内容を完璧に理解していなくても、基本とされる技をスパーで試すことでたくさんの経験が溜まっていきました。なので今回は桑島なりの教則動画の活用の仕方、新しい技を練習にうまく取り入れていく方法を紹介したいと思います。

結論からいいますと、「タイプの違う3つの技を同時に練習しよう!」です。こうすることですぐにやりたい技を実践に取り入れて効率よく学ぶことができます。その理由を順番に説明していきます。

理由その1 分散投資

「1つの技もなかなか練習できていないのに、3つなんてできるわけないだろ!」と思われた方もいるかもしれません。しかしながら1つの技しか練習していないと単純に一度のスパーで使う場面が少ないのです。

「クローズドガードからの腕十字を練習したいと思っていたが、そもそもクローズドガードの場面が一切なかった」

なんてことはありませんか?その日のスパーで一度も使う場面がなかったらその日の学びは0です(その技に関しては)。ですがタイプの違う技を他に2つ用意しておけば、そちらの技を練習する場面があって経験値が貯まるかもしれません。片襟片袖からの技と、ハーフガードからの技を用意しておけばどれか1つはやる場面がありそうではないですか?

用意していなくても何かを学ぶことはありますが、目的意識をもって練習することは非常に大切だと思います。「用意したものがどういう形で現れるのか?そして次はどうするか?」という行動を繰り返すと経験値が溜まり、練習に手応えを感じます。

理由その2 完璧主義からの脱却

教則動画を一通りみて、すべて理解してから試す、というのはだいたい挫折して終わることになります。よっぽど動画を観る時間があって記憶力がよければいいですが、働きながらの会員がそれをするのは非現実的です。最後のやつを見終わったころには最初の記憶など一切ないはずですし、記憶が混ざってむしろ見てない人よりもできないということが起こりえます。

できそうな基本の技を数回見て即実践するのが大切です。「こうやって防がれた。どうしたらよかったのだろう?」と思ったら教則動画をまた観て答えを探します。そちらのほうが能動的に教則動画を観ることができます。「観る→試す」という工程を完璧でなくていいのでとにかく完了させる。それをたくさんこなす、ということを意識しましょう。完璧主義ではなく”完了主義”が大切です。

理由その3 自分なりの気づき

新しい技を使う場面が増えていくと、今までの得意技を思わぬ形で炸裂させることがあります。オリジナルのコンビネーションです。教則通りに練習してうまく行った時も楽しいですが、自分なりの気づきがあると新しい公式を発見したような、そんな感動があります。その組み合わせを生みやすくするためにも3つ用意するのをお勧めします。

パスガードだったら、前から攻める技、左から攻める技、右から攻める技と用意しておくという感じです。練習したい技を3つ用意しただけですが、その3つをぐるぐる回しておこうと思うだけで一つの方針ができます。その3つの技がうまく噛み合っていたらスパー中に迷う時間がかなり減ります。

以上です!買って満足、観て満足になっている教則動画がある方は基本の技を3つ選びだしてみてください。まずは最初の一歩を踏み出すことが大切です。

試しにGI CAMPINGを購入していただいた方向けに、2つの技を紹介したいと思います。GI CAMPINGでは正面からジリジリとプレッシャーを与えていく動きから始まります。私なりに相性が良いと思うものを2つ紹介します。

1つ目 ロングステップパス

最初はこの教則にあるロングステップパスにしてみましょう。ロングステップは横に素早く動くタイプの動きです。攻める方向も、動きの種類も違うのでGI CAMPINGからこちらに変えられたら相手はびっくりするでしょう。

2つ目 ダックアンダーパス

そして2つ目はダックアンダーにしてみます。前、横と動いても相手のガードを崩せない時は下から攻めてみましょう。GI CAMPINGやロングステップパスにそもそもいけないという時に有効そうです。

どれも野村優眞のパスガード動画です。同じ選手の技をみれば共通の考え方もあり自分のなかに無理なく取り込めるでしょう。

「1つの教則動画も十分消化できていないのに次にいくなんてできない」と思う方へ

「その教則動画が楽しすぎて他のを観たいと思わない!」、「一個ずつ試していくのが楽しい」そう思うならそのままで問題ありません。ただ最近観てもいないし、何も実践できていないのであればちょっと刺激の意味も込めて新しい教則動画に手を出してみてもいいかもしれません。それがきっかけで昔の教則動画への思いが再燃するかもしれません。

PATO STUDIO オンラインショップ(セミナー、テクニック動画、グッズ)
タイムテーブル(大塚・巣鴨)
スパーリングのルール
PATO STUDIOグッズ (suzuri)