中村大輔41歳

こんにちは。中村です。

長い柔術人生、スパーで相手の動きに反応が出来ない、反応が遅くなっていると感じることがあると思います。

特にマスター世代の方はビンビンな若手とスパーをした時に感じることが多いはずです。
自分も野村や福島とやるときによく感じています。歳をとったなと心の中で泣いています。

そんな時の対処法や練習法を今回は紹介しようと思います。

自分は色々なアプローチをして相手の動きに反応ができるよう試みています。
テクニック面では、反応ができなかった状況をなるべく細かく覚えておき、その対応を考えて練習します。 その状況にさせないテクニックと相手に動かれた後のテクニックの2つを用意しておくと良いです。
対応を事前に用意していれば身体も自然と反応しやすくなります。

気がつくとつい対応を考えてしまうことがあって、クラス中に教えているテクニックと違うことを考えていて西林さんにバレて注意されることがたまにあります。皆さんも気をつけましょう。

身体的な話では、筋肉や神経の連動がうまくいかずに速く動けない場合にも反応が遅くなります。なので自分はそれを修正するような簡単なドリルや筋トレ、ストレッチをしています。
例えば、パスの時に左右に速く動けていない場合は手をマットについてサイドステップをしたり、連続してボックスジャンプをしたりします。
相手のパスに足のガードが追いつかない場合は股関節が固くなっているだけかもしれないのでストレッチや足回しをします。あとこれは自分だけかもしれないですがデットリフトをすると足がよく利くようにもなります。

このように身体の使い方を修正する方法を自分なりでも良いので知っておくのが大事です。野球選手の素振りのようなもだと思って下さい。

ここまでの内容はマスター世代、アダルト世代どちらとも共通していますが、ここからは少しマスター世代向きの対処法、練習法です。

相手の動きの選択肢が多いシチュエーションでは、勿論それに対応する方法も多くなります。そうなると対応に迷うし、対応も遅くなります。マスター世代は特にそうです。脳も衰え、反応も遅れるのです。悲しいです。

手ぶらのオープンガードをしているときは相手のパスガードの選択肢は沢山ありますが、クローズガードでは相手の選択肢は少なくなります。
密着することによって相手とのスペースが小さくなり、相手の選択肢が少なくなります。これを利用することによって反応の遅さを補うことが出来ます。

密着したガードをした方が相手の選択肢が少なく、対応も少ないです。 しかもスペースが無いから相手の動きも小さいので、対応も小さい動きですみます。これはマスター世代に優しいです。
逆にオープンガードでビンビンの若手にトレアンドパスで左右にふられたら、おじさん達は対応するだけで死んでしまいます。
パスの時も同じで密着したパスの方が小さい動きでパスできるし、相手の対応も少ないし、動きも小さいです。

このような事から相手の動きに反応できない、遅くなってしまうなら、密着した方が良いと思います。
特にマスター世代は密着したテクニックの方が身体に負担も少ないと思います。

自分も最近、立ってパスするのが辛くなってきたので膝立ちから密着してパスをすることが多くなりました。
ガードも若い子とやる時は動かれたらやられるのですぐに足を抱えたり、ハーフガードにしたりと密着しています。必死です。

今日はテクニック、身体、戦略で反応の遅れを補うことを書いてみました。もしこれをやっても反応が遅い、出来ないならそれは疲労が溜まっているので、休むかサウナに行くことをお勧めします。

最近、柔術で出来ないことも増えましたが、新しく覚えたことも増えたので楽しいです。 ダイナミックな動きのある柔術も好きなのですが、昔より今の自分の柔術の方が力を使っていないのでより柔術らしくて良いのかもしれません。

先日、マスター世代の練習についてアマゾンさんのパスガードフィットネスに呼んでもらい、シュレックさん、岩崎と一緒に話しました。 ぜひ見てくださいね。

【重要】休館を5/31(日)まで延長します。

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